6月17日(金)第4164回  慶応義塾大学ビジネススクール准教授 小幡  績氏

異次元、三次元の金融緩和、消費増税中止、財政の大規模出動など、経済政策は勇ましいが、これで本当に日本経済は良くなったのか、あるいは良くなるのか。なぜ、これまでの20年間、経済政策は失望続きであったのか、依然期待が残っているのか。そもそも経済政策は救世主なのか。あるいは、そもそも経済政策とは何か。根本から問い直し、基本的な考えを整理し、提言したい。

講師略歴 1967年生まれ。76年東京学芸大学付属高校卒。92年東京大学経済学部卒業。2001年ハーバード大学経済学博士(Ph.D Economics)。01~03一橋大学経済研究所専任講師。03年から現職。主な著作に『円高・デフレが日本を救う』(ディスカバー・トゥエンティワン、2015)、『GPIF 世界最大の機関投資家』(東洋経済新報社、2014)、『成長戦略のまやかし』(PHP研究所、2013)、『ハイブリッド・バブル』(ダイヤモンド社、2013)、『すべての経済はバブルに通じる』(光文社、2008)など。