昨年暮れに発覚した厚生労働省の不適切な統計調査を巡る問題は、年が明けてから次々と新たな問題が明るみに出て、政府と官僚機構に対する信頼を根底から揺るがす事態に発展しています。昨年から安倍政権が政策の最優先課題として進めてきた「働き方改革」についても、根拠となる統計データがきわめて杜撰かつ恣意的に作成されたことが明らかになっています。それに加えて、今回は基幹統計の調査が長年にわたって不適切な手法で実施されてきたことが明らかになりました。しかも大臣が徹底的な調査を約束したにも関わらず、身内のおざなりな調査で糊塗しようとするなど、政府全体が弛緩しているとしか言いようがありません。本日は、八代先生に安倍政権の労働市場改革を分析していただきます。
*中部経済倶楽部 2月の定例講演会は26日(火)が国際金融マーケット研究家の豊島逸夫氏(同:東京第一ホテル錦)を予定しています。ご都合のつく方はご参加下さい。
*映画鑑賞会 本日はイングリッド・バーグマンとグレゴリー・ペック主演の米国映画『白い恐怖』。サイコ・サスペンスの先駆けとなったヒッチコックの傑作です。上映時間111分。午後2時40分頃開始します。