トランプ政権はティラーソン国務長官やマクマスター安全保障担当大統領補佐官を相次いで更迭、良識派と目されていた両氏に代わって、対外強硬派で、かつお友達中心の陣容へと生まれ変わりました。対中国では鉄鋼製品などに大幅な関税を設ける輸入規制を強行、イスラエルの米国大使館のエルサレム移転を進めるなど、内外の反対を物ともせず、選挙前から主張してきた政策の実行へとひたすら突き進んでいます。中東ではかろうじて細い糸でつながっていた和平プログラムが崩壊し、イスラエルやサウジアラビア、イランなどの思惑が入り乱れる中で軍事的衝突の危険は一段と高まっているといえるでしょう。細心の注意を払わなければならないこの時期に、なんの配慮もなく勝手な行動を繰り返すトランプ外交はいったいどのような結果をもたらすことになるのか。本日は高橋和夫先生に読み解いて頂きます。

中部経済倶楽部 4月の定例講演会は12日(木)が佐治信行・三菱UFJモルガン・スタンレー証券チーフエコノミストの「ここからの内外経済見通し」、25日(水)が中岡望・東洋英和女学院大学客員教授の「米国政治の現状と展望」です。ご都合のつく方はご参加ください。

*映画鑑賞会 30日は松田定次監督、片岡千恵蔵主演による『七つの顔』です。上映時間は81分。午後2時40分開始予定です。