日本経済は緩やかに成長を続けており、景気拡大の最長記録更新も視野に入ってきています。しかし、安倍政権が誇るような順風満帆の経済運営かと言えば、必ずしもそうは言えないでしょう。この景気拡大が異次元の超金融緩和と財政の逐次投入に支えられたものであり、将来にわたる日本経済の基盤強化につながる有効な政策が遂行されているとは到底言えないからです。米国に続いてEUが出口戦略を模索し始めている一方で、先進国経済圏で最も低いパフォーマンスしか挙げ得ていない日本経済は、依然として短期のカンフル剤に頼るしかない状況が続いています。最近の政策の旗印は「働き方改革」ですが、その実現に向けた大胆な環境整備は遅々として進まず、改革のボールを企業に投げて胸を張るありさまです。本日は、日本経済の抱える課題とその解決策について、吉川先生の新春講義をじっくりお聞きします。

中部経済倶楽部 1月は18日(木)が東短リサーチ社長の加藤出氏で「2018年の日本経済展望」、24日(水)が長谷川幸洋・東京新聞論説委員で「激動する世界~日本の針路について考える」です。いずれも会場は名古屋国際ホテル。ご都合のつく方はご参加ください。

*映画鑑賞会 1月19日はジョン・ウェイン主演の『リオ・グランデの砦』です。上映時間は105分。午後2時40分頃から開始します。