1990年代初頭には日本の名目GDPはアメリカに次ぐ第2位の経済大国であり、一人当たりGDPも世第4位の水準を誇っていました。ところが2015年にはGDPは中国に抜かれて3位に後退、一人当たりGDPにいたってはなんと26位に甘んじています。先進国の中でも低い成長率が続き、特に生産性の低さが今日の日本経済の低迷をもたらしていると言えます。しかも、対GDP比で見た公的債務残高の高さは先進国の中でも際立った高水準です。高水準の個人金融資産の存在が、日本の財政危機の顕在化を防いでいますが、生産年齢人口の減少が加速するこれからは、そのリスクは次第に高まっていくでしょう。低生産性を改善できないままに高齢化と人口減少が進めば、日本が先進国の地位からすべりおちるときはそう遠くないかもしれません。低生産性を打破し、財政を健全化するために今何をしなければならないか。本日は井出先生に財政改革の提案を語っていただきます。
*4月21日(金)の河野太郎・衆議院議員のご講演開始時間は、当日の通常国会の関係で、11時30分開始となりますのでご注意下さい。お弁当は11時から販売します。また、映画は13時からとなります。ご理解のほどよろしくお願いします。
*中部経済倶楽部 4月は5日(水)が曽我 豪・朝日新聞編集委員、20日(木)が渡部恒雄・笹川平和財団特任研究員を予定しています。ご都合のつく方はご参加ください。
*映画鑑賞会 3月24日はジューン・アリソン主演の『若草物語』です。14時40分開始予定です。上映時間は122分。