2016年は、新興国経済の多くが失速する一方で、先進国経済の緩やかな回復が世界をリードするとの見方が支配的でした。しかし、最も好調と見られていた米国経済に、原油価格の急落に伴う資源関連産業の不振や中国経済の減速の影響から陰りがみられ、利上げの時期も9回にわたって先送りされています。EUや日本もかろうじてプラス成長を維持しているものの、低空飛行が続いています。先進国は景気回復を展望できないまま、長期化する金融緩和政策の出口を探しあぐねていると言えるでしょう。リーマンショック後に積極投資によって世界経済を下支えた中国は、過剰投資の負の遺産に苦しみ、深刻な危機を内包しています。各国の経済・金融政策が立ち往生する中で、グローバル経済はどうなっていくのか。本日は、かねてからグローバル経済の今後に警鐘を鳴らしてこられた浜矩子さんに、世界と日本の近未来を語っていただきます。

*忘年パーティー 恒例の忘年パーティーを12月2日(金)の定例講演会後に開催します。開場15時。開宴15時10分を予定しています。詳細は事務局まで。

*中部経済倶楽部 11月の講演会は24日(木)が「インサイドライン」編集長の歳川隆雄氏(会場:名古屋栄東急REIホテル)、12月は8日(木)が吉川洋・立正大学経済学部教授(同:名古屋国際ホテル)、12日(月)が吉崎達彦・双日総研取締役副所長(同:東京第一ホテル錦)、講演後に冬季懇親パーティーを開催します。ご都合のつく方はご参加ください。

*映画鑑賞会 11日(金)はグレゴリー・ペック主演、『アラバマ物語』です。ご講演後の14:40開始予定です。上映時間は104分。