第二次安倍政権が2012年末に誕生してから、まもなく4年が経とうとしています。政権発足とともに華々しく掲げられた経済政策、いわゆるアベノミクスは当初こそ大幅な円安の進行と株価の上昇によってという成果をもたらしましたが、14年4月に消費税率の5%引き上げが行われてからは、成長率の低迷が続いています。2年後2%のインフレ目標を掲げた超金融緩和政策も、目標を達成出来ないまま、目標期限の旗を降ろしました。出口を見通せないままに長期化する金融緩和政策は、市場に無視できない副作用をもたらしつつあります。需要拡大を目指す成長戦略が思ったような成果を生み出せないでいることは、成長率の低迷が物語っています。安倍総裁の任期延長が確実支視される中で、経済政策の混迷はむしろ深まっていると言えるでしょう。本日は今年の石橋湛山賞受賞者である翁邦雄さんに日本の経済・金融政策を語っていただきます。

*中部経済倶楽部 11月の講演会は10日(木)が「コリア・レポート」編集長の辺真一氏(会場:名古屋国際ホテル)、24日(木)が「インサイドライン」編集長の歳川隆雄氏(同:名古屋栄東急REIホテル)を予定しています。ご都合のつく方はご参加ください。

*映画鑑賞会 4日(金)はハンフリー・ボガート主演、『アフリカの女王』です。ご講演後の14:40開始予定です。上映時間は104分。