中東の危機的状況がついに日本に飛び火しました。米国に主導されたイラク・フセイン政権の打倒は、この地域に深刻な権力の不在をもたらし、その混乱が収束する見通しは全く立っていません。複雑に絡み合った民族と宗教のありようを丹念に読み解き、そこで起きている事態にどう対処すべきなのかを決めることは、決して容易ではありません。安易な軍事介入によって空けられてしまったパンドラの筺は、いまとなっては、元に戻すことも蓋をすることも出来ません。では、解決の道筋は全く存在しないのか。本日は第一人者の酒井さんにお話を伺います。
事務局便り 2015.1.30号
2015.02.06