【編集後記】 テレビの討論番組で経済評論もする外国人経営者、デビット・アトキンソン氏が「金利のない世界を容認している日本は資本主義が分かっていない」と発言していました。海外からの改革の動きにすべて日本版という冠が付く日本ですが、言ってみればこれは激変緩和措置で、何事も薄めて日本人に馴染むレベルに変える。そのことはそれなりに意味もありますが、逆に世界からの周回遅れの原因にもなっているようです。日銀は3月の政策決定会合で17年ぶりに金利のある世界に踏み出しました。ここから先は少しでも周回遅れを取り戻す政策の継続に注目したいと思います。
次号は長尾年恭氏「令和6年能登半島地震の衝撃」、飯尾潤氏「自民党の危機と日本政治」、唐鎌大輔氏「「強い円」はどうして失われたのか」、前嶋和弘氏「アメリカ大統領選挙と世界、そして日本」を掲載予定です。