2018年はトランプ政権の予測不能な動きに世界が振り回された一年でした。しかし、トランプ政権の登場は米国だけの特異な現象ではありません。英国のEU離脱や欧州主要国における排外主義の高まり、トルコ、フィリピン、ブラジルなどでの強権政治家の政権奪取など、東西冷戦終結後に信じられてきたグローバル化と民主化の流れが大きく変わろうとしています。ポピュリズムが次々に強権政治家を生み出しつつあります。グローバル化の影の部分を際立たせることで、グローバル化に取り残された人々の感情に専ら訴える勢力の力が急速に強まっています。知性と理性に訴えるのではなく、根拠のないデマゴーグによって大衆を扇動する手法は決して新しいものではありません。しかし、現在の秩序に不満を持つ人たちには、それが福音のように感じられるのでしょう。2019年の世界はどこに向かうのか。年の初めの本日は、藤原先生の分析を伺います。
*中部経済倶楽部 1月の定例講演会は10日(木)がノンフィクション作家・評論家の塩田潮氏(会場:名古屋国際ホテル)、29日(火)が加藤出・東短リサーチ社長(同:名古屋国際ホテル)を予定しています。ご都合のつく方はご参加下さい。
*映画鑑賞会 本日は米国映画『静かなる男』です。監督:ジョン・フォード 主演:ジョン・ウェイン 上映時間129分。午後2時40分頃開始します。