トランプ氏が正式に大統領に就任しました。選挙期間中の過激な言動を懸念する声がある一方で、正式就任後はまともな言動に落ち着くのではないかとの楽観論も少なくありませんでした。しかし、就任直前に英国のEU離脱を称賛したのに続いて、今週は早速米英首脳会談が予定され、新たな貿易協定締結に向けた話し合いも行われる見通しです。メキシコとの国境の壁の建設についても、メキシコとの話し合いが開始されるとか。そしてTPPからの離脱やNAFTAの見直しについても改めて明言しています。新政権下で保護主義と移民排斥の流れは間違いなく強まりそうです。そのことで第二次大戦後に世界が志向してきた通商貿易拡大による地球規模での経済発展が明らかに逆風に晒されることは確実です。安倍首相が唱える強固な日米同盟についても、その在り方は変質していくことは不可避で、日本の立場と考え方を明確に示して対峙していく覚悟が必要になるでしょう。本日はトランプのアメリカと対峙する日本の今後について田中秀征氏の見解を伺います。

*中部経済倶楽部 2017年の2月の定例講演会は8日(水)が国際金融問題研究家の豊島逸夫氏、22日(水)が富坂聰・拓殖大学教授です。ご都合のつく方はご参加ください。

*映画鑑賞会 1月27日はマリリン・モンロー主演の『紳士は金髪がお好き』です。ご講演終了後の14時40分開始予定です。上映時間92分。