安全保障関連法案を巡る議論は、現在の日本の安全保障はどうあるべきかという、極めて重要かつ今日的テーマについて国民が理解を共有する絶好の機会でした。しかし、憲法学者による違憲発言をきっかけに、議論よりも結論をぶつけ合うだけの、極めて政治的イシューとして、成果を期待できない論争に変質していったように思われます。朝鮮戦争の勃発を機に占領政策は、再軍備の方向に大きく転換し、自衛隊が誕生しましたが、日本は戦争遂行のための軍備を否定した憲法を変えることなく、既成事実を積み重ねてきました。集団的自衛権の行使容認だけでなく、そうした既成事実の積み重ね自体を否定する議論も聞かれます。われわれは憲法と安全保障について、もう一度冷静な議論を再構築する必要があります。本日は湛山研究の第一人者である増田弘さんに石橋湛山の憲法論と防衛論を語っていただきます。
*中部経済倶楽部 定例講演会は10月20日(火)が「インサイドライン」編集長の歳川隆雄氏で「最新の政治情勢分析」(同:東急REIホテル)です。ご都合のつく方はご参加ください。
*映画サロン 10月は「可愛いあなたにメロメロ~赤ちゃん」特集。9日(金)はダイアン・キートン主演の「赤ちゃんはトップレディがお好き」です。講演終了後、ホールにて。
*ご講演後の懇談について ご講演後の講師と第三会議室でご懇談頂けます。講師が残れない場合は柴生田理事長を交えてご懇談ください。着席用の椅子に限りがあるうえ、多くの方にご参加頂くため、先着5名、お1人1回/月までとさせて頂きます。受付にてお申し出ください。
*ホール、会議室のご利用について 集まりの性格や予算に合わせ、対応させていただきます。事務局・横谷か岩崎へお尋ねください。
*図書のご利用について 事務局入口の書棚に講演録の書評欄に掲載された図書があります。貸し出しを行っておりますので、希望者はノートにご記帳のうえ、お読みください。