三年目を迎えた安倍政権は、総選挙の洗礼も受けて、党内の反対勢力を封じ込め、弱体の野党にも支えられ(?)順調そのもののように見えます。「政治とカネ」を巡る支持率の低下も大きな痛手にはなりそうもありません。もたついていた景気回復も原油安と賃上げの効果が発現されれば、上向いてくるのではないかと言うのが大方の見方のようです。そもそも、アベノミクスの中身は大胆な金融緩和がほとんどすべてであって、機動的な財政出動は旧態依然の公共投資も含めて少しも目新しい政策ではありません。第三の矢が見かけ倒しであることもはっきりしてきました。長期的な課題を先送りし短期的な景気と株価のテコ入れにうつつをぬかす政策がいつまでもつのか。本日は河野さんに鋭く切り込んでいただきます。