曲がりなりにも首脳会談が実現した日中関係に対して、日韓関係はなかなか改善の糸口がつかめません。とにかく国民感情の悪化をどう解きほぐしていくのか。同じ民主国家として、あるいは隣人として、お互いの立場を尊重し、礼節をもって接する姿勢が必要でしょう。日韓国交正常化から今年は50年目の節目の年でした。この間に、相互の経済関係や人的交流は飛躍的な発展を遂げ、本来であれば、一層の相互理解に向けた前向きな試みがなされるはずでした。憎悪をむき出しにした非難の応酬からはいかなる建設的な関係も生まれません。本日は小此木先生に日韓関係の今後を展望していただきます。
事務局便り 2014.12.05号
2014.12.03