11月29日(金) 第4051回 千葉大学法経学部教授 酒井 啓子氏
「中東の春」といわれたのも束の間、紛争は随所に飛び火して、民主化への道筋が見えてきません。何が問題なのか。どうすればいいのか。入り乱れる各国の思惑や興味尽きないエピソードを交え展望します。
講師略歴
1959年生まれ。82年東京大学教養学部(国際関係論)卒業、アジア経済研究所入所。Durham大学で修士号取得後、86~89年在イラク日本国大使館専門調査員、95~97年在Cairo海外調査員(Cairo American大学)。03年アジア経済研究所参事、主任研究員を経て、05年東京外国語大学大学院教授。著書に『〈中東〉の考え方』(講談社現代新書、10)、『イラクで私は泣いて笑う』(編著、めこん、09)、『イラクは食べる ―革命と日常の風景』(岩波新書、08)、『中東・中央アジア諸国における権力構造』(岩波書店、05)、『イラクはどこへ行くのか』(岩波ブックレット、05)、『中東・中央アジア諸国における権力構造』(共編著、アジア経済研究所、05)、『イスラム地域の国家とナショナリズム』(共編著、東京大学出版会、05)、『イラク 戦争と占領』(岩波新書、04)、『イラクとアメリカ』(岩波新書、02、=アジア・太平洋賞大賞受賞)。