【編集後記】 藤原帰一・東京大学名誉教授はご講演の中で、米ソ冷戦後の国際秩序や経済的リベラリズムが大きく壊れている現状において、日本の取るべき方向を提示されました。石橋湛山の「小日本主義」でも指摘されていたことですが、日本は戦後、日米同盟を基軸としながらも経済を通じて紛争解決の道を探ることを続けてきたと。ウクライナやガザ地区で続く戦争や世界の分断状況にあって、日本は今こそ、その姿勢を貫くべきだと話されていたのが印象的でした。
次号は小峰隆夫氏「2024年日本経済の展望と課題」、富坂聰氏「「中国式外交」の影響力拡大―一帯一路とファーウェイとハマスが後押し」、小川聡氏「今年1年の政局展望」を掲載予定です。